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有限会社 金文堂信濃屋書店
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今日の一言

今日の一言

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夢見る書店員

2020-06-01
皆さま、お久しぶりです。山本でございます。
長らくこちらの更新が停滞しておりましたが、今年もなんとか無事に教科書業務や棚卸を終え
落ち着きを取り戻してきたため、今月からまた少しずつ更新を再開して参りたいとおもいます。
 
さて、ここからはいつもと同じく私の独り言になりますが、よろしければお付き合いください。
 
毎年のことなのですが、私には棚卸を終えたこの時期と、心機一転するお正月休み明けには、
何かお店で新しいことを始められないかと夢想するくせがあります。
とりあえず夢想しているだけなので、詰めが甘かったり、色々な順序を飛ばしていたり、
実行するために乗り越えなければいけないものを知らなかったりとお粗末ではあるのですが…。
 
1つ、ずっと考え続けているのは「小中高生に岩波新書を立ち読みOKにすること」。
というのも、お恥ずかしながら私自身、数年前までずっと読書に苦手意識を持っていて、
本を読むと言えば専ら漫画でした。しかし、大人になってから社会学に関する本を読んでみて、
あまりの面白さに衝撃を受け、読書に苦手意識を持っていた(今も引きずっています)ことが
本当に悔やまれました。
自らの間違いだらけの人生を振り返りながら、もしも小さい頃から読書の習慣があったら、
色々なことにもっと早く気づけていたかもしれない…。
そういう反省から、若い人や自分の次の世代の人たちに同じ後悔をしてほしくないなぁと考え、
微力ながらそういった本を手に取る機会を増やす手助けがしたいと思いついたのがこれです。
 
もう1つは、小さくてもよいので、自分のコーナーを持ちたいということ。
自分が読んで「面白かった」と思うもの、「面白そう」と思うものを寄せ集めた
小さなコーナーを作ってみたいです。お店の中の雰囲気を少し変えてみたいという意図もあります。
そのために必要な運営・管理やそれを責任をもって継続できるかなど課題はあると思いますが、
小さなコーナーならば挑戦してみたいな、と最近は考えています。
 
小さな書店のすみっこで、そんなことを考えて過ごしている今日この頃です。

皆さまも、書店や本について「もっとこんな風だったらいいな」と考えたことはありますでしょうか?
当店に限らず、社会全体で、本に興味がある人も、ない人も、
本を手に取りやすい環境づくりをより前へ進めていけたらなと考えている山本でした。
 
それでは今回はこの辺りで失礼いたします。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。

年末年始 営業日のお知らせ

2019-12-18
2019年の年末年始の営業日をお知らせいたします。
年末は28日(土)、29日(日)は休業。30日(月)は営業いたします。
31日(火)は営業時間を短縮させていただきます。
年明けは3日までお休みをいただきますので、営業は4日(土)からとなります。

芸術鑑賞の秋

2019-11-20
季節はすっかり秋ですね。
夜も長くなってまいりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
私は突然映画鑑賞欲に火がつき、2週間で14本の映画を観ました。
 
皆さまが映画を鑑賞する際に、注目するポイントはどこですか?
ストーリー?アクションのすごさ?お目当ての監督または俳優、スタッフ?

観た人の数だけ評価するポイントはあると思いますが、私の評価基準は大きく分けて2つ。1つは“いかにストレスフリーに鑑賞できるか”ということと、もう1つは“その上でいかに作品を面白くできているか”ということです。
 
私が映画鑑賞時に感じるストレスとは、例えばシナリオや設定、セリフの中に矛盾が生じていて粗さが目立ったり、人種差別あるいは性差別的な(もしくはそれらを助長する)表現が
肯定的・好意的あるいは娯楽的に描かれているのを見られたときに生じます。個人的にこういった作品は物語や技法がいくら優れていても純粋に楽しんだり、高く評価することができません。いわゆる、ポリティカルコレクトネス(*1)がしっかりと効いているうえで、内容などもきちんと面白い、高クオリティな映画が好きなのです。
 
ネット上の意見などを見ているとよく、ポリティカルコレクトネスはコンテンツの衰退を招くなどと言われ忌避されがちですが、そんな不安を払しょくしてくれる作品の数々でした。むしろ、そういった要素を作品の中にちりばめられている作品からは、作り手のこだわりを感じることができますし、そういったストレスを取り除いていくことで、より多くの人がその作品を純粋な気持ちで楽しめると思うのです。
 
14本見た中で特に感動したのは、ザ・プレデター。グロテスクな表現があるので苦手な方には向きませんが、見た映画の中では特にアクション要素の強いものだったにもかかわらず、しっかりとポリコレが効いていたことに興奮して、鑑賞中何度もひっくり返りそうになってしまうほど。反対に、私の中に“アクション映画=派手さやダイナミックさが売り・ポリコレへの配慮など細かいことは二の次にするはず”という思い込みが強くあったことに気づき、反省しました。どこがどうポリコレが効いているかなどもお話したい気持ちはやまやまなのですが、ここでは控えさせていただきます。グロテスクな表現があっても大丈夫という方は、ぜひそういった視点も持ちつつ鑑賞してみてください。
 
他にもポリコレが効いているなと感じられた作品は、キャプテンマーベルとバンブルビーです。これらは大人はもちろん、お子さんが見ても楽しめる作品だと思いますので、ぜひご家族で楽しんでいただきたい2本です。
 
皆さんもぜひ、秋の夜長に映画鑑賞をお楽しみください。
それでは、本日はこのあたりで失礼いたします。
 
(※1)
“ポリティカル・コレクトネス(英: political correctness、略称:PC)とは、政治的・社会的に公正・公平・中立的で、なおかつ差別・偏見が含まれていない言葉や用語のことで、職業・性別・文化・人種・民族・宗教・ハンディキャップ・年齢・婚姻状況などに基づく差別・偏見を防ぐ目的の表現、およびその概念を指す (Wikipediaより抜粋)”
 

読書のモチベーション

2019-11-07
皆さまは、どんな本を読むのが好きですか?
本と一口に言っても色々な種類がありますが、私は1つの問題について、なぜそういった問題が起こるのか、
その原因を探っていくためのヒントになるような本を読むのが好きです。
特に、社会的には深刻な問題なのに、争点にも上がらず軽視されがちな問題などは、
それらに対する人々の考え方や心理がより複雑で、そこが私の好奇心を刺激するからです。
 
そういった問題の中でも興味があるのは、ジェンダーや差別に関するもの。
それらに関する人々の意識を見つめていると疑問が尽きません。例えば女性差別に関して疑問がわいたとき、
一体女性がどのように差別されているのか、なぜ差別されるのか、という疑問を解消すると、
今度は一体なぜ男性は女性を差別するのか、その心理はどのようにして生まれるのものなのか……などなど、
新たな疑問が連鎖的に生まれていくのです。
その「なぜ」の答えを求めて、苦手な読書を頑張って続けています。
活字を追うのは苦手なのですが、とはいえ疑問を解消しえるヒントに出会えたときの喜びの方が勝るのです。
 
9月には信田さよ子さんの「性なる家族」、前田健太郎さんの「女性のいない民主主義」
今月は「ケーキの切れない非行少年たち」を読み終え、今は森岡正博さんの「決定版感じない男」を
読み進めております。どの本も興味深いとともに、衝撃を受ける内容のものばかりです。
その他、積読リストには酒井順子さんの「百年の女」、他「学び合う男と女の歴史」や「働くこととジェンダー」などがあります。11月には「ひれふせ女たち」や、「男が痴漢になる理由」の著者である斎藤章佳さんの新刊「小児性愛という病」が発売されるとの情報を耳にして、今から待ち遠しいです。(また積読本が増える…)
 
そんなわけで、読書の秋を満喫しております。
またもや更新の感覚がひらく可能性が高いですが、何卒ご容赦いただければと思います。
それでは、失礼します。

積読(つんどく)

2019-08-22
皆さま、大変お久しぶりでございます。お盆休みはいかがお過ごしでしたでしょうか?
たっぷりお休みをいただいた結果、仕事行きたくない病を発症中の山本でございます。
 
さて、早速私事で恐縮ですが、人生で初めて『積読(つんどく)』を経験しております。
積読とは、購入はしたものの読了していない本が複数ある(積まれている)状況です。
私の場合、まだ読了していない本があるのに面白そうな本を見つけ次第購入してしまうことが原因です。
 
これ、個人的には一種の職業病なのでは…と思っているのですが、書店で働いておりますと、
お客様がお求めになった本が、調べてみると今は絶版なんてことが多々あります。
しかも、そういった本に限って面白そうだったり…。
 
そんな場面に多く遭遇しているせいか、面白そうな本を見つけると、まだ読了していない本があっても
ついつい買ってしまう……その繰り返しの結果、自宅にある本の山が少しずつ高くなっていっております。
 
元々は読書に対しては苦手意識を持っていたため、まさかそんな自分の人生において、
読みたい本が多くて困ったり、積読という現象が起こるなどとは思ってもみませんでした。
子どもの頃嫌いだったピーマンを大人になって食べて「美味しい」と感じたとき以来の衝撃です。
人生って、本当に何が起こるかわかりませんね…。
 
そんなわけで、一冊読み終えては積んである本に取り掛かることの繰り返しなので、
こちらの更新が滞っておりますが、いつかまとめて「おすすめ本」に感想を掲載しようと考えておりますので、
叶った日にはぜひご覧いただければと思います。
 
それでは、今回はこの辺りで失礼いたします。
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